「あ、バッテリー減ってきた。え、充電できない…」
現代人にとってこれほどの恐怖体験はありません。たとえ、外出先だとしてもバッテリーの減りは待ってくれない。
今まではAUKEY『60W USB-Cアダプタ』を使用してました。これはこれでコンパクトな割に高出力で気に入っていましたが、どうしても厚さが気になってきました。約3cmの厚みは、ガジェットポーチの体積をかなり逼迫します。
そんな問題を解決してくれたのが、Anker『PowerPort Atom III Slim』。1.6cmの薄型だからどこに入れても邪魔にならないし、30Wでしっかり高出力。
バッグパックに入れて持ち運ぶのに最適なこのACアダプタを紹介します。
Anker『PowerPort Atom III Slim』について
コレがAnker『PowerPort Atom III Slim』。たった57gと超小型にもかかわらず、最大30Wの高出力でフルスピード充電が可能です。
これまで一般的だったシリコン半導体に代わって、「GaN(窒素ガリウム)」を採用したことで、機能性はそのままにフリスクサイズまで筐体を小型化しています。公式サイトで「Power Deliveryに対応したUSB急速充電器の中で世界最薄の約1.6cmのスリムデザイン」と謳っているように、驚異的なコンパクトさを感じます。
- サイズ:約76 × 45 × 16 mm
- 重量:約57g
- 入力:100 – 240V〜1.2A 50 – 60Hz
- 出力:5V=2.4A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A
買った理由。13インチには十分だった

MacBook Pro 13インチ(2019モデル)
外出先でPCを使う機会も多いので、ACアダプタは必須。13インチMacBookProレビュー/サブPCとして6ヶ月使った感想でも紹介したように、メインで使用しているのが『MacBookPro 13インチ(以下、MBP)』
これまでは、純正でついてくる電源アダプタが60Wだったこともあって、その出力数で純正よりも小型なAUKEY『60W USB-Cアダプタ』を使用していました。
高速で充電される60Wのパワフルさは気に入っていましたが、如何せん大きい。出力数の割にコンパクトとはいえ、厚さが3cmもあるので持ち運び用のガジェットポーチの体積をかなり奪っていました。
外でそこまでのパワフルさを必要とする機会も少なかったので、出力よりも”薄型”の方にベクトルを向けることに。そこで安心安定の「Anker」に頼って、前々から「世界最薄」で話題になっていたAnker『PowerPort Atom III Slim』を購入することに。
これはフリスク。思わず驚くサイズ感
これが『PowerPort Atom III Slim』の本体。手に持った瞬間「えっ、小さっ…」と思わず声に出してしまうくらいのサイズ感です。本当にフリスクと同程度のサイズで、これで本当に充電できるのか心配になります。

Apple純正「85Wアダプタ」との比較
これはApple純正アダプタとの比較写真。MBP15インチの85Wアダプタと30Wアダプタの比較になるので出力数の点から全くもってフェアではないですが、圧倒的な小ささは確認できるはず。「幅・高さ・厚さ」のどれをとってもかなりコンパクトです。

iPhoneSE(2020)との比較
ちなみに、iPhoneSE(4.7インチ)を比較するとこんな感じ。このスマホ自体も片手に収まる小型サイズですが、それに比べてもかなり小さいことが分かるはず。
ポート数とかL字形状の話
端子は「USB-C 1ポート」のみ。初めは心許なさを感じましたが、特に問題はありませんでした。
あくまで外出先の使用に限れば、カフェで同時に複数端末を充電する機会は少ないし、モバイルバッテリーがあればスマホとかはACアダプタを使う必要もないので、自分の用途ではポートは1つあれば十分。
ちょっとネックなのが、プラグが「L字形状」なところ。
電源に挿すと、こんな風にポートが下に向いてしまいます。充電ケーブルが下に向いてしまうので、長さが犠牲になったり、床と近い場合は干渉したりと問題になる場合も。一長一短ではありますが、垂直型の方が自分の用途には合ってるかな。
いろんな端末で使用してみる
外出先で急に充電が必要になりそうなのモバイル端末は「MBP13・iPadPro11」くらい。
結論を先に述べると、どちらも問題なく使用できました。「MBP13」に関しては、Lightroom・Photoshopとかバッテリー消費が激しいソフトを使いながらでも、しっかり充電されていました。W数の少ないものだと”給電”であって、充電はされない場合があるのでこれは良かった。
意外と便利な使い方が「AppleWatchを外で充電/Satechi充電ドックレビュー」でも紹介した、Satechi『USB-C Apple Watch充電ドック』との使用。
AppleWatchはバッテリー持ちが悪くて、1.5日くらいでバッテリーが10%以下になってしまいます。つまり、朝に満充電の状態から使うと、翌日の昼ごろにバッテリーがなくなってしまう計算です。
そういった理由で、今まで外出先でAppleWatchのライフがゼロになってしまうことが多々あったのですが、「このセット」を持ち運ぶことで完全に解消されました。
オフィスとかカフェにコンセントさえあれば、高速充電の恩恵もあり20分で30%くらいまでバッテリーが充電されて「とりあえず、夜に家に着くまで」くらいは延命が可能に。1日の半分近く、腕に”時計型ブレスレット”をつけておく機会はほぼなくなりました。
かなりコンパクトで邪魔にならないので、このセットで「AppleWatch充電専用機」として使ってもお釣りが出るくらい助かってます。
まとめ: もうコレでいいや

パワー不足を感じなくもないけど、まぁ許容範囲。

60Wレベルの出力が外出先で必要になるのは1年に1回くらいだしね。
30Wだと15インチのMacBookProが充電できないので、正直、出力数60Wは欲しいところです。ただ、15インチのMBPを持ち出す機会は旅行くらいだし、「GaN」を積んでいたとしてもどうしてもACアダプタが大きくなって邪魔なので、コンパクトさをとってみました。
そもそも、ガジェットは満充電した上で持ち出すようにしているので外出先で充電する機会自体あまりないのですが、お守り的な役割も含めてコレがあると安心して外に出られます。
いまでは改良版の『PowerPort Atom III 45W Slim』が販売されていています。0.5cm厚みが増していますが、値段差は数百円くらい、出力数1.5倍増しなのでこっちにアップデートするか悩み中です。どちらも約2500円で買えるので、ぜひチェックしてみてください。