あなたのスマホを使って、写真を撮るだけで値段が分かったら、嬉しいですよね。
家に古本がたまってきて売りたいけど、そこでの悩みが
・お店まで持っていくのが面倒
・他のお店と比較検討したいけど、複数の店に持っていくのは大変
・事前に何円くらいになるのか知りたい
そんな時に、『webで簡単に買取を申し込めて、本の写真を撮影して送信するだけで数十社が査定、一番買い取り価格の高いところに引き取ってもらい、後はダンボールに詰めて発送するだけ』なんていうサービスがあったら便利ですよね。今回は、『古本一括査定.com』という古本の一括査定マッチングサービスを紹介します。
古本一括査定.comとは?
「古本一括査定.com」は、本を処分したい方とプロの古書店とをマッチングさせるサービスを提供しています。
売りたい蔵書がたくさんあるけど、なるべくなら気に入った古書店に売りたい。でも複数の古書店に査定依頼を出すのは面倒!という方にぴったり。書籍の詰まった本棚をパシャリ、パシャリ。撮影した画像と本の状態を簡単に記入。あとは複数の古書店からの査定(オファー)を待つだけでOK!出そろったオファーから気に入った古書店を選択して、取引開始!簡単・便利で信頼できるサービスとなっています。
2019年7月から始まった新しいサービスで、「まだ、そこまで広まっていないのかな」という印象ではありますが、古本屋さんが集まったショッピングモールのようなサイトで、またこのサービスに加入している個々のお店は全て『古書組合加盟店』という団体に所属しており、買取実績などは十分あるので、その点で安心して買取を申し込めるはずです。
しかし、まだ新しいということもあって、このサイトの使い方が載ったレビュー・体験記事も少ないので、今回は詳細にその流れやポイントを書いていきたいと思います。
オススメのポイント
自分にあった条件で買取の申込
web買取だからこその柔軟さを感じられる、自分にあった条件でのお店選びが可能というのは、嬉しいポイントです。「冊数が多いから、家まで出張買取に来て欲しい」「引っ越しが近いので、3日後までに査定して欲しい」など、人それぞれの事情があると思いますが、この『古本一括査定.com』ならば自分の条件に合うサイトをいちいち探し出す必要なく、一気に解消できます。
買取方法は3種類
選べる買取方法は『宅配買取』・『出張買取』・『持込買取』の3種類。この中から、自分が一番良いと思う希望の買取を選択することが可能です。簡単にその内容を確認しましょう。
※お店によって買取可能な条件は異なります。
宅配買取
恐らく一番メジャーな買取方法が、この『宅配買取』になると思います。自分の都合の良い時間に買取希望の本を送る事が出来るので、「朝のうちに発送してしまいたい」「土日しか休みがない」などの時間に制約がある人にとっては、とても便利な買取方法だと思います。また、対面の必要がないため気軽に申し込めるのも嬉しいポイントです。
しかしながら、お店によっては自分で送料を負担しなければいけない場合や本をダンボールに詰め込まなければいけないという作業が必要になってしまいます。
出張買取
一番楽な買取方法が『出張買取』で、お店の従業員の方が自宅まで本を引き取りに来てくれるので、リビングでお茶を飲んでいる間に買取が完了なんてことも可能です。一方で、双方の都合の良い時間を合わせる必要であったり、古本店も出張にはコストがかかるため、数百冊・数千冊単位の申込が必須になってしまいます。また、地方だと遠過ぎて出張に行けない場合もあるので、この方法を頼める人は限定的です。
持込買取
これまでの一般的な古本の買取方法である『持込買取』については、説明するほどでもないとは思いますが、直接お店に本を持ち込み、30分から1時間程度で買取が完了し、その場でお金を受け取ることが出来ます。「自宅からお店が近い」などであれば、メリットもあるかもしれませんが、その条件を満たすことは少なく、この方法を用いる機会は多くないでしょう。
複数のお店から売却先を選べる
現在(2019/08/01)このサービスに加盟している38店舗の中から、自分の条件にあった古本屋で本の買取を申し込むことが可能になっています。参加古書店一覧ページをみると、専門書を強みとしている書店や出張買取が可能、宅配便送料無料など条件は様々です。今後も加盟店が増えていくでしょうから、これから先もっと条件の幅は広がっていって、「これだ」というお店を絞り込めるはずです。
写真で撮るだけの簡単査定
最大のポイントがこの『写真で査定が出来る』ということです。
正確な査定金額を知るためには、写真では伝わらない汚れや破れなどの補足情報を記載する必要がありますが、「1冊ずつ本のタイトルを記入する」「ISBN番号を打ち込む」など面倒な作業はなく、簡単に買取依頼前にある程度の金額を知ることが可能です。
実際の買取の流れ
ここからは、実際にこのサービスを利用してみて、その詳細な手順を紹介していきます。なお、これはPR記事にはなりますが、「金額をアップしてもらっている」などはないので、純粋に「こんな風に使うんだ」「こういう手順で進んでいくんだ」ということを知ってもらえればと思います。
結果: 掛かった日数・金額
先に結論から述べると、トータルで掛かった日数はおよそ『1ヶ月』で、50冊を売って出た金額は『1500円』となりました。売却する本の量・質によって、全くその結果は異なってくるので、参考くらいにしかなりませんが、上記のような結果になりました。
最高値で売るならば、メルカリなどを使うのがいいと思いますが、自分で数十冊を売るには出品・発送の手間も掛かるし、それを考えれば「妥当な金額かな」と感じました。あくまでも、『手間なく簡単に古本を”処理できる”』というのが、このサービスの特徴でしょう。
新規会員登録が必要
ホームページ右上などに設置されている、ボタンを押して、新規会員登録を行っていきます。氏名・住所などの基本的な情報を記入していけばOKで、1分もかからないくらいで終了しました。この後に、メールが届くので、そのリンクをクリックすれば会員登録は完了です。
査定申込フォーム
買取フォームを開くと、画像のような天応レートが出来上がっているので、そこに必要な情報を記入していくことになります。
はじめに、画像の添付。スマホなどで撮影した本の写真をアップロードします。査定の際に、本のタイトルが必須になるので、背表紙を中心に撮影すると親切です。
より詳細に、本の方法を入力するために、「ISBNコード」というものがあるのですが、1冊づつの本に固有の13桁の番号が振られており、それを使うことでその本の詳細な情報が読み取れるというものです。あまりに大量の本がある場合には、一つ一つ記入していくことは大変かもしれませんが、数十冊程度であれば、30分もあれば終わるでしょうから、正確な査定金額を知りたい方は使ってみることをオススメします。
ISBNとは? 「978」から始まるISBNコードの意味 – ブックオフオンラインコラム
その他、簡単な補足情報を記入しました。査定期限については、最短翌日を指定可能なようですが、短すぎるのもマッチングするか心配なので、余裕を持って3日間に設定してみました。
1週間くらいにすれば、それだけマッチする可能性も上がるのかもしれませんが、「その後梱包して、実際に査定してもらって…」ということを考えると、お金を受け取るまでにトータルで2週間近く掛かってしまいそうで、その点も考慮して3日にしてみました。
査定期限が来て査定結果確認
査定期限が訪れると、Eメールが届きその旨を伝えてくれます。これがあるので、「本の買取を申し込んでいたことを忘れていた」ということは少なくなるでしょう。
査定期限後、再びサイトにログインして確認すると、数店の中から買取申込先の店舗を選択することができるようになっています。それぞれの条件を精査して、一番自分にとって条件の良いものを選んだら、そこからチャット形式での連絡が開始します。
画像を見て分かるように、メルカリのような、チャット形式で話を進められるので、とても気楽にやりとりが可能です。ここで、配送先の住所や配送方法が指定されるので、それに沿って進めていけば簡単に発送することが出来ました。
本を発送してから、だいたい2日くらいで査定の結果が来たように思います。お金もすぐに振り込まれ、非常にスムーズだったので、その点でストレスがかかることはありませんでした。
受取評価
最後に『取引先評価』を行います。簡易的なものなので、一瞬で終わりました。これで、取引は全て終了です。
感じたメリット・デメリット
メリット
写真だけで査定金額が知れるのは楽
実際に売りに出す前に、写真を撮るだけで簡単に査定できてしまうのは非常に便利だと感じました。
通常の査定であれば、ISBNコードを1つずつ表にしていく手間がひつようだったり、また、他の写真査定サービスがあったとしても、「最低100冊以上から」など条件付きのものが多いです。
調べた限り、冊数などに制約もなく、気軽に査定を申し込むことが可能なサービスは、現状このサイトだけになっていました。「とりあえず、査定金額を知りたい」ということが簡単にできるのは嬉しいポイントです。
サイトがみやすい
サイトのデザインがシンプルで、自分も初めてこのサービスを使いましたが、迷うことなくスムーズに使うことができました。
買取の流れがシンプルな図付きで説明されているので、理解しやすかったり、個人的には『買取事例』が随時更新されており、こんな本が買い取られているのかと確認出来たので、安心して取引を申し込むことができました。
デメリット
迅速さには欠ける
今回申し込みを行いましたが、マッチングまでに合計で『3度』申し込むことになりました。
本の冊数が50冊程度と少なかったこと・一般書や小説が多かったこともありますが、スピード感に欠ける印象を持ちました。途中、海外に行っていたので、手続きを進めなれなかったなどの理由もありますが、トータルで1ヶ月近く実際に買い取ってもらうまでかかったと思います。
人によって、どれくらいの期間が適切かは異なると思いますが、「1週間」くらいが我慢の出来る範囲でじはないでしょうか。数百冊持っているなど、大口や価値のある本以外では、マッチングの難しさがあったりで、冊数・本の種類関係なく、とりあえず査定・買い取ってくれるブックオフなどに比べ、魅力は薄いように感じました。
アプリがあれば
「写真を撮る→アップロードして査定→申し込む」という簡単な作業だからこそ、アプリがあればすごく相性が良いのではないかと感じました。
Webを介せばいいだけなので、それでも十分簡単ではあるのですが、それだとちょっと面倒くささを感じてしまいました。アプリで「写真を撮る→アップロードして査定→申し込む→チャットでやり取り→入金確認」なんて出来たら、凄くフットワークが軽く感じます。
アプリ1つの中で全てが完結すれば、さらに使い勝手が良くなりますし、簡単に申し込みも出来るようになると感じました。
まとめ
こういったネットの古本買取サービスを利用したのは初めてだったので、少し戸惑いもありましたが、最後まで簡単に利用できたので、次からも機会があれば買取はネットで申し込もうと感じました。
買取料金の点では、とても「高価買取」とは言えないレベルではありますが、とにかく「手軽に買い取ってもらえる」と言うポイントに焦点を当てれば、納得できることではあります。
自分の場合は、電子書籍派なので紙の本をあまり持っていなかったり、一般書が多かったので手間取りましたが、読書好きの方などにはうってつけのサービスかもしれませんね。