既に生活に『スマートスピーカー』は欠かせないものになっています。
実際に、それを使って音楽を聴くということよりも、家電を連携させて声でコントロールできるというのが、僕にとてもマッチしています。例えば、「ベットで横になっていたら眠くなってきて、電気を消したいけど、わざわざ立ち上がってリモコンを操作しに行くのは面倒」という機会は、誰しもがあるのではないでしょうか。
そんな時でも、声で「Alexa、電気消して」というだけで済んでしまうのは、まさに『痒い所に手が届く』という便利さを表しています。
ここ1年くらい、『Amazon Echo』を利用してきて、特に大きな不満はなかったのですが、『Google Nest Hub』とかのディスプレイ付きAIスピーカーも最近よくみるようになり、気になっていたので、最近販売が開始された『Echo Show 5』を購入してみました。
-メリット-
・ディスプレイ搭載で使用の幅が広がる
・高性能置き時計として簡単に使える
・他のディスプレイ付きAIスピーカーよりも安価
-デメリット-
・自分で撮った写真を壁紙用にもっと登録したい
・秒針付きのフェイスも欲しい
レビュー・外観
開封 & 付属品
コンパクトな箱に収納されていて、第一印象は「小さい」でした。
10インチの『Echo Show』に比べて、「片手に収まるような」という形容がピッタリなサイズです。
付属品は『本体・簡単なスタートガイド・電源アダプター』のみのシンプルなもの。設定が少しややこしかったので、もう少し詳しく書いてくれても良かったとは思いましたが、それでもディスプレイがあることで直感的な操作が出来ました。
仕様詳細はここをクリック
タイトル | Echo Show 5 |
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サイズ |
148 mm x 86 mm x 73 mm
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重量 |
410g
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スクリーンサイズ |
5.5インチ タッチスクリーン
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カメラ |
1MP、カメラカバー付き
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オーディオ |
1.65インチフルレンジスピーカー。外部スピーカー接続用3.5 mm ステレオ ジャックあり。
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プロセッサ |
5MediaTek MT 8163
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各部紹介
全面ディスプレイとカメラ
本体正面には、名の通り大きな5.5インチのディスプレイが搭載されています。
電源を入れて、ディスプレイを表示させてみると、意外にも高精細なモノで非常に舐めならか画像が表示されました。目を近づけてみると、ドットが見えるほどではありましたが、基本的にそんなに近づいて使うこともないので、これで十分かと思います。
3つのボタンと物理カメラオフ
上部には3つのボタンがあり、それぞれ『音量を上げる・音量を下げる・マイク/カメラのオンオフ』に使うことができます。
このような物理ボタンはついているとはいえ、特に音量に関しては「Alexa、音量下げて」といえば、操作出来るものなので使う頻度は少ないでしょう。
一方で、少し驚きだったのが、『物理的なカメラカバー』がついていたこと。
Echoといえば、これまでにもAmazon Echoの盗聴騒動などセキュリティー・プライバシー面での指摘が多くあったので、その辺りを気にする人にとっては、物理的にカメラを覆い隠せるという機能は、盗撮は完全に不可能になるので安心出来るのではないでしょうか。
しかし、周辺環境の明るさに合わせてディスプレイを調整する機能は使えなくなるので、その点はトレードオフになります。
背面の3端子
背面には『電源ポート・3.5mmステレオジャック・マイクロUSB端子』がついています。
3.5mmステレオジャックがあることによって、Echo以外のスピーカーとも接続が可能です。本格的なスピーカーと比べると、音質に関しては雲泥の差があるので、オーディオマニアにとっては嬉しいのではないでしょうか。
そして、謎なのが中央にある『マイクロUSB端子』です。これを使って、充電が出来るわけでもなければ、何か出力が出来るわけでも無いようです。説明書にも、特にその用途については記載されていなく、まさに謎の端子になっています。
素材
外側はファブリック素材で、布っぽさが感じられます。これによって通気性を確保しているのかもしれません。
底面には、滑り止めにゴムがはられており、これによってしっかりと固定することが出来ます。しかし、悪い面もあり、このゴムが増幅をするのか、Echoから発される音が机と共振してしまいます。
「ドスンドスン」という重低音が響き、隣の部屋の方にきこえないかが心配になる程。自分が使っている机と相性が悪いだけかも知れないので、全員に当てはまるというわけでは無いですが、意外な弱点を発見しました。
立ち上げ
電源アダプターを挿すと、すぐに画面が表示されました。購入時に既にアカウントと紐付けされているのか、特に初期設定は必要ありませんでした。
本体がコンパクトなので、机のちょっとした隙間に置いて置くことが出来ます。
もともとここには、シンプルさを極めた置き時計。無印良品『デジタル電波時計』を置いていたのですが、電波が届かず時間が不正確だったので、『置き時計』としての役割に重点を置いて、Show 5を購入しました。
機能一覧
ホーム画面を指で横にスライドすると、各種設定画面が表示されます。スキルのダウンロードやアカウントの紐付けなどをここで設定することができます。
実際のところ、スマホの『Alexaアプリ』で設定できるので、ここでやることは少ないでしょう。
時計機能
Echo Show5のメインの機能になるのが、『時刻表示』だと思います。数種類のテンプレートが用意されていて、自分好みの画像を表示させることが可能です。
秒針を表示できるフェイスが少ないのが残念ではありますが、多くのモノが揃っており、個人的には嬉しいポイント。その他にも、1枚のみになりますが、自分で撮影した写真も設定可能です。
Spotifyを楽しむ
『amazon music・Apple Music』 など、大手の音楽配信サービスに対応しているので、アカウントの紐付けさえしてしまえば、Echoに話しかけるだけで、音楽を再生可能です。特にSpotifyは無料で使えるので、BGMとして使うには最適では無いでしょうか。
音質に関しても、特に優れているというわけではありませんが、聴いていられるくらいのものではあるので、音楽以外にもridikoでラジオを再生しておくというもの便利な使い方です。
映画を観る
ディスプレイが搭載されたことによって、可能になったことが『映画を観る』こと。これまでの、スピーカーのみのEchoでは不可能なことでした。
Prime Videoだけの対応になりますが、話しかけるだけで映画の再生も可能になりました。しかし、実際のところ画面は小さいですし、スマホと違い、横になりながら観るなども出来ないので、使用する頻度はかなり少ないと思います。
YouTubeもみれる
映画と同様、画面が搭載されたことで、Webブラウジングにも対応しました。Amazon独自ブラウザの『silk』か『firefox』を介して、YouTubeを観ることも可能です。
しかし、映画のとき同様、使い勝手はよく無いので、使用することは無いでしょう。
まとめ

ディスプレイがあるだけで、使い勝手が広がる
これまでの、Echoでも満足していましたが、ディスプレイが搭載されることで、『高性能置き時計』として、使用の幅が広がりました。実際のところ、スマートスピーカーを購入しても、「使い方が分からずにオブジェ化している」ことも多いでしょうから、これならば少なからず時計としての役割は果たしてくれます。
AIスピーカーの使用の幅を広げるのは、個人的に家電との接続だと思っています。自宅の家電をネット接続する方法は、意外とコストもかからず簡単ですし、この機会にIoT化を進めてみるのはどうですか?